PCおたくの印刷講座 3

 

「ごちそーさまー。」
「…結構な質量だと思うのだが、よく入るな。」
「ワールドカップを間に挟んで更新を休んでいる間にいくつ食ったのだ…。」
「こんな重い勉強してたら糖分だって欲しくなるッつーの。ただでさえ同人はエネルギー使うんだから。アンタそんなだから死体みたいにガリッガリの体してんのよ。」
「(…どんなエネルギーの使い方なのかは聞かない方がいいんだろうな…) で、どうする。カロリーは消費するか?」
「ってまだ話あんの!?」
「…あると思ったから食ったのではないのかお前は。」
「うっさいアンデット親父。そこにケーキがあったからに決まってんでしょ。」
「Σ挙句人を化け物呼ばわりか! セオドール殿、いい加減この女は出入り禁止にすべきかと!」
「残念だがここは伯父の研究室だ、私にその権限は無い。ムキになるから調子に乗るのだ。顔と同じで生まれつきの性格なのだと放置しておけ。」
「言ってるのがセオドールじゃなきゃブっとばしてんだけどなー。」
「…そう仰るならそう致しましょう。では、続きは私めが御拝聴しても宜しいでしょうか。興味がございます。」
「そうか、なら…」
「Σなにぃっざけんなー! あたしが振ったネタだぞヒトのポジションとるな動く死体! さあこい好きなだけ喋れあと何話でもつきあってやるわ!」
「…いや、もうこれで心当たりは終了なのだがな…。」
「…やれやれ、女というものは面倒な生き物だな…」

 

 

3.モニターキャリブレーションは理屈通りにいかないんだ!

 

・キャリブレーションの詳細はググれ。

 

「サブタイトルのやる気がなさすぎる件。」
「詳しいやり方はネット検索をしたほうが早い。いくらでも説明しているサイトはあるのでな。ここでは概要だけ触るぞ。」
「その方がたすかるわー。」
「前回はデータの色設定において機器間の誤差が出ないようにする方法を説明した。今回は『モニターそのもの』の色調整の話だ。現実の色味をモニターで再現する方法だな。」
「え! なんかそれすごく重要くさく聞こえるんだけど!?」
「うむ。本来、本気のDTPなら、今まで解説してきたものは逆の順に手をつけるべきだ。まずはモニターキャリブレーションで画面の色合いを正しくし、プロファイルを正確に設定した上でCMYKでデータを作る。とな。」
「なんで逆にやったのーーー!?」
「中の人が確実に出来る順番だ。」
「……。」
「結論から言おう。モニターキャリブレーションは中の人が初めて「これだ」と思える結果を出すまで2時間かかった。」
「………駄目くさい臭いがぷんぷんするぜ。」
「理由は追々説明するが、まずは大雑把な説明からいこう。『スタートメニュー』内から『コントロールパネル』を開く。フォトショップがインストールされていれば、そこに『adobeGamma』という項目がある。これが、モニター調整ソフトだ。」
(※XP当時。CS3からはPhotoshop単体には付属しなくなったそうです。Win7はOSに「画面の調整」という機能がつきました)
「Σしらねーーーーー!!!」
「だろうなあ。コントロールパネルなど、開かぬ人間は生涯開かんだろうし。」
「えーと、これの言うとおりにやればいいの?」
「そう言う事になる。が、これが案外難しくてな。
1.モニターのコントラスト・明度調整 2.グレー&RGB調整 3.色温度設定 という順になっているのだが…」
「…えっと…最初なんだけど…このモニター明度ってどこで調節すんの。」
「こればかりはモニターの説明書を見ろとしか言えんな。場合によってはろくに調整できんものもある。逆に項目がありすぎてどうしたらいいのかわからんものもな。」
「……駄目じゃん。」
「多分、コントラストを最大にした状態で、ブライトネスやブラックレベルで明るさを調整すれば良いと思うのだがな。」
「ブラックレベルなんてないわよぅ。」
「うむ、私も先日購入したモニターで初めて見た。それなりに良いものでないとついていないのだろう。」
「なんかいきなり挫けそうな予感ー。コントラスト最大ってすっげぇ明るく見えるんですけど。」
「半分位は今までの色に目が慣れてしまっているせいだ。半分くらいは…調節不備になるのかな…。」
「見切れてませんってことか。とりあえず先進めちゃうわね。」
「そうしてくれ。」

「なになに…。外のシマシマ模様に中の色を合わせろってこと?」
「そういうことになる。」
「……どこがあってるのかわかんない!」
「このあたりが慣れの世界なのだろうな。私はもう10回以上挑戦していると思うが、最近ようやく加減が解ってきた…気がするくらいだ。」
「どんだけ練習いんのよ! うう、マジなったらいくらかかっても終らない…とりあえずこんくらいでいいや…。」
「慣れれば結構合うらしいのだがな。私はやり始めると1、2時間格闘してしまうので、迂闊に始められん。」
「(そりゃやりすぎでしょ…)」

 

 

・色温度。マジでこれでいいのかと小一時間ry

 

「モニターの色温度を何にするか聞かれてるんだけど、これどうしたらいいのー。」
「……そこよな。」
「うっわセオドールの歯切れ悪い返事ってすげぇ怖い。どんな難問なのよ。」
「少々長い話になるから、そう思って聞いてくれ。先ずは色温度というものから説明する。」
「既に長そうな予感! リオネル悪いけどお茶いれてくんない!?」
「は、私は居たのか。」
「……。」

「たとえば…ここに白い上質紙がある。それを、こちらの未調整モニターの白に並べる。比べて、どうだ?」
「どんだけPC潤沢なのここ。…あれ、けっこう違うわね。…モニターの方が青いつか…明るい?」
「光は温度が高くなると赤から青に近づいてゆく。これが色温度というものだ。現実に我々が暮らしている中で光というのはモニターの光よりかなり弱めで、少し赤みがかっている…と考えていい。青より赤の波長の方が長く届きやすいからだろう。」
「へえ…。ちろっと聞いた事あるわねそういうの。」
「人間の脳というのはそういうベースとなる色…環境光を差し引いた色味をある程度自然と判別するのだな。夕刻に赤みを帯びたこの紙を見ても、オレンジだとは思わんだろう。これが徒になる。」
「(う、難しい話…の予感……)」
「この環境光を加えた現実世界の色をモニター上で再現しようとすると、モニター色温度は5000K(ケルビン)γ(ガンマ)値…画像の明るさの変化と電圧 の比が1.8だと言う。対して、モニター上で『白い』と感じるのは9000〜6500K,最良のコントラストを感じるのがγ値2.2程度なのだ。つまり、 そのモニターで色を作ると…」
「青っぽく、濃くなる…?」
「そうだ。だから、本当に実際の印刷色をモニター上で再現したければ、まず5000k・γ1.8でのモニターキャリブレーションを取れば良いという事になる。」
「じゃあそれで合わせりゃいいのね……。」
「どうだ?」
「…赤いわ!! 赤すぎるでしょこれ!!? 白キャンバス明らかに赤い!!!!」
「と、思うだろう。私もそう思う。が、これが正解らしいのだなあ。」
「納得いかーーーーーん!!!!!」
「そうだろう。実際これは一度で合うものではないそうだ。そう思って何度も挑戦するとだな、見事にハマる。どんどん正解が分からなくなり泥沼に嵌る。終らんのだ。」
「どないせいちゅうんだああああ_| ̄|◯」

 

 

・一応理屈を考えてみた。

 

「この5000k γ1.8というのは、あくまで写真画像等、出力するものに対して『現実に則した色身』を出す為の設定なのだな。モニター上で白がどうみえるかなど、恐らく全く考慮されていないのだろう。何故なら白は印刷しない。」
「あ、そ、そうか!! 白部分はどうでもいいんだ!」
「そうだ。だが、人間の目はこと最も明るい部分…これをホワイトポイントとと言うのだろうが、そこを基準に周りの色を判別するように出来ているのだろう。通常、そこは白と認識される。その基準点がこれだけ赤いと、そりゃあまあ気になるさ。」
「なるほどなあ…。」
「だから逆に、白部分が全くない写真なんかを画面一杯に表示すれば存外に気にならんのだ。むしろリアルな色合いには、確かに見えた。  気がする。」
「その歯切れは贔屓目も多少入ってるってことか…」
「うむ、苦労するとどうしてもな。あとは慣れだろうな。この5000kも10分付き合っていれば慣れる。」
「なるほどねえ…。じゃあ慣れるまでこれはこれとしてつきあってけばいいか。」
「出来ればな。」
「なにそれ。」
「愉快な画をみせてやろう。その設定でゲームでも起動してみるといい。」
「何故研究室のPCにゲームが というのはこの話でつっこみナシね。 って…… (;゚д゚) 」

「すごい色だろう。」
「なんじゃこりゃあ!? 常に夕方かこれはあああ!!」
「モニタ上で済むものは殆ど6500〜9000kあたりでで最良になるよう色が調整されているのだそうだ。まあ当然と言えば当然だ。だ から5000kで見ると…全く持って違う色合いに見えるのだろう。特に白が白くないのがやはり痛いのか。」
「えー、慣れで済むのこれ…? え、つまり…そのパソコンは印刷出力専用になっちゃうってこと…?」
「…に、近い状況にもなるかもしれん。」
「つかえねぇええええええ!!」
「余談だが、ゲーム等は6500k,DVD鑑賞は9000kが標準として作られているらしい。日本人は9000kあたりのやや青い白を好む傾向にあるから だそうだ。まあエンドユーザーは誰も一々切り替えはしないだろうがなあ。DVD等みたら凄いことになるのではないかな。そんな訳で、このプロファイルはご 家庭用としては先ずもって使えないだろう。はっはっは。」
「笑うなーーーー!!! 今までの苦労はなんだーーー!!!!」
「私も絶望したからだ、味わうが良い。まあ頑張るつもりがあるなら、描画用プロファイルと日常用プロファイルを切り替えて使うという手もあろう。それだけの価値があるのならな。」
「めんどくさああああああ」
「それだけ光の色とインクの色というのは差が大きいと言うことなのかもしれんな。それはもう、諦めを付けて印刷会社に任せろという結論にもなるさ。まあ、単純にキャリブレーションがうまくいっていない、という理由も十分に考えられるが。」

※5500kあたりならまだ見慣れでなんとかなる気がします。妥協点は5500〜6000k、蛍光管の6500kかなーって気がする。

 

・キャリブレーション 真

 

「とまあ、これだけで充分に素人向けではないことは判ったと思うが。」
「はいもう素直にあきらめますた。」
「プロの世界は凄いぞ、聞くかリオネル?」
「は、是非に!」
「すでにあたしがスルーされるほどか…」
「まず購入するモニター。」
「Σそこからかああ!」
「TN機は却下だ。IPS一択。」
「何ちがうの?」
「大きく違うのは視野角…正常な色に見える角度だな。モニターの中央と上とで色が違うムラがある、顔を移動させると色が変わるなどないか?」
「ある!! あれめっちゃ気になってたんだなんとかなるの!?」
「仕様だ。」
「_| ̄|◯」
「それがTN機。残像が残らずコントラストが強く、故に動画に強いが視野角に弱い。数値にするなら左右170度・上下160度程度だ。反してIPSは双方 共にほぼ180度。同じインチで両方体験すると異様な程違いが判るぞ。動画に弱く残像が出るというが、今日日のものは大分強化されているようだ。」
「例の、オクでおっことしたっていうヤツ?」
「廉価版だがな。それでもIPSモニタは4万弱で素晴らしい安さな位だ。勿論値段が安くなるぶんだけの簡素化はされているはずだが。」 ※2013年現在、3万切る廉価版IPSがゴロゴロと…じ、時代って_| ̄|○
「へえ…。無理。」
「プロ向けはそれに、ムラ補正機能と言うものがついているらしい。出荷時に一台一台誤差を調整するんだそうだ。」
「マジかよ! そりゃ高いわ!!!」
「さらに外部器機を使用したキャリブレーションに対応したモニターというものもある。こうなると軽く10万クラスだな。」
「_| ̄|◯_| ̄|◯」
「ただ、そのキャリブレーターも安いものだと『ないよりマシ』程度なのだそうだ。本気の価格はこちらも軽く何10万クラス…合計金額は考えたくもないな。そしてそれに遮光フィルターを取り付けて、その上でキャリブレーションする。」
「光を遮ってやるってこと?」
「そうだ。外部の光が干渉しないように調整するのだな。当然作業場の環境光…蛍光灯等にも気をつかっているのだろう。理想は5000kなのだろうな、それ用の蛍光管もあるらしい。」
「すごい暗そう。」
「白色蛍光灯D型で6500kらしいからな。いっそのこと暗室作業でもいいのかもしれんな(笑)
その上で、プリンターやスキャナにもハードウェアキャリブレーション…根本的な色補正をかける。正確な色を『読み込み』『出力する』ようにするのだな。」
「なるほど、そこがズレてたら意味ないもんね。」
「ただしキャリブレーションは、各機器とも20〜30分アイドリングさせ十分温まったところで実行。そうでないと微妙に色が安定しないらしい。」
「Σマンドクセ!」
「それを毎日やる。」
「ぶふーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「さらに凄いところでは『マスターモニター』というものがあって、出力前にそれで色の最終確認をするんだそうだ。全てに完全に同じ調整というものは難しいからなのだろうな。」
「そこまでしないと…」
「甘い。さらに前回説明したプロファイルを、入稿する各印刷会社に確認しそのデータを貰った上で、使えるフォントを確認し…これはアウトラインを取る事に よって字がほんの僅かに太るのを防ぐためだな。入稿はOS・使用ソフト・使用フォントをバージョンまでかっきり記載して印刷会社に手渡す。さらに一度本物の印刷機で試し刷り…本機校正というものを取った上でデータの色調整をして漸く……」
「だあああああああああああ!!!!!」
「…とまあ、本当に本気で色を再現すると言うのは、ここまで大仰な事なのだな。」
「サーセンなんかもう反省しましたよくわかんないけど_| ̄|◯」
「ちなみに中の人のバイト先、地方中堅印刷会社程度だが『IPSモニタ・ムラ補正付き使用』以下の項目は全くやっていないから安心しろ。ああ、プリンターの簡易キャリブレーションくらいはやっているか。」
「じゃあどんなレベルなのそれ全部やるところってーーーーー!!!」
「…大日本印刷とか…?」

 

 

・豆知識

 

「ところで、本当に本気のカメラマンはRGBで印刷会社まで入稿するらしいな。」
「ちょww 軽く今までの工程全否定wwww なんで!」
「それだけ本気の調整をしてある印刷会社なら本職だろう。だから任せるのだそうだ。自分は撮った段階の生データが最大に美しくなる努力だけしておく。Web展開するためにもRGBのほうが都合が良いしな。」
「なーる…。極論そうなるのか…。」
「一周して素人の手に戻るというのもまた面白い話だな。勿論、CMYKの限界を知った上での話だろうが。」
「なんか、すごくおまかせでいい気がしてきた。」
「あとはなにかあったかな…本当にAdobeGammaでキャリブレーションを取るつもりなら、GeFoceなどのグラフィックボード附属の色補正機能は使わない方がいいかもしれんな。再起動したら干渉したのか、2度画面が補正された事があった。」
「同じようなソフトは1本でやっとけってことか。」
「それと、これは手前味噌な話になるので参考程度に聞いてもらいたいのだが…」
「謙虚なセオドールってのもなんか怖い!」
「三菱のモニターには、モニターの機能として『DVD』『標準』『静止画』というモードがあった。2時間程格闘の末、試しに『静止画』にしてみたら、限りなく5000k色補正の色になった。」
「………は!?」
「…恐らく、あれがかなり正しい5000k色補正の状態なのではないかと…」
「……え、と。 それってボタン一つで…」
「うむ。調整要らずだ。多分。」

 

「………泣かなかったの? セオドール…」
「…やったから、それがわかった。…そう思えば無駄ではない。」
「…その前向きさがむしろ泣けるわ…。」
「前に使っていたLG辺りだと色温度も『通常』『寒色』『暖色』の3つくらいしかなかったな。まあ、あれが6500k・9000k・5000kだったのだろうと今ならわかるが。単純に調整項目だけで三菱は5倍以上あった。」
「…ああ、それ次回から気になる絶対気になる」
「高いには高いなりの、安いには安いなりの理由が必ずあると言う事だな。気にし始めるときりがないが、ある程度は知った上で購入すれば愛着も湧くというものではないかな。」
「国産品はさすがに良かった、ってこと?」
「うむ。パネルそのものは今時LG製じゃないかということだが、他の機能が雲泥の差だったな。」
「わー、パネルとかまたややこしい話になりそうな振りだけどさすがにそこはスルーするわよ!」
「…実際、三菱は評価が高いらしいと後から知った事を付け加えておこう。」

 

 

・総まとめ

 

「えー、3度に渡ったこのシリーズを総括してみるわよ素人が。」
「ん。やってみろ。」
「1.カラーモードは必ずCMYKにすることー。ピッカーはCMYKで出ない色まで表示されてるから、加減を覚えるなり数値で入れるなり、カラースライダーをつかうことにするなりしてCMYKの色に慣れることー。
インクジェットご家庭出しの場合はRGBでもいいけど、やっぱり限界はあるので覚悟しておくことー。」
「うむ。補足するなら純正インクとリサイクルインクで恐らく色味は変わるから覚悟すること。メーカーは純正で最良の色になるよう調整しているはずだ。」
「100円ショップなどもっての他ですな。」
「うむ、個体差すらありそうだな。(笑)」
「2.プロファイルはとりあえずJapan Color2001を埋め込んどくことー。ただしいろんな関係で完全にそれは再現されないと思っとけー。
追伸、イラレのK100と組み合わせるときだけは要注意ー。フォトショのK100とイラレのK100はびみょーに結構ちがいまーす。」
「宜しい。」
「3.ヒマそうに茶飲んでるリオネルにパース」
「Σぶは!? さ、3.キャリブレーションは挑戦してみるも良し。しかし出力画像用モニタプロファイルは、それ以外には非常に合わないので覚悟の上で。
余談、静止画像を取り扱う人間はIPSモニターが理想的。それなりに高いので予算が許せばの話ではある。高いものには高いなりの理由があるので、可能な限り吟味すべし。」
「補足。光沢・非光沢は完全に好みの問題だが、プロユースの品を見る限りほぼ全てが非光沢なのは、やはり映り込みやコントラストの強さが『リアル』という面において向かないからなのではないかと推測。あと圧倒的に目は疲れない。」
「メイン使用が動画な人は光沢のがよさそうよね。」
「だな。」

 

 

・・おつきあい、ありがとうございましたッ!!

 

「おつかれさーーーん、あたし! そしてここまで読んだ人!!」
「……居るのだろうかそんな奇特な人間。」
「(いないと思って話しておられたのかこの人は…)」
「(自分の趣味でしゃべってたにきまってんでしょ) ま、結果として今までとやることあんまりかわんないけど、知っててやれば気分違うわよね。」
「そうだな、案外その点は人間に重要だな。」
「そのうちチョー完璧なデータ入稿でも目指してやっかな!」
「…それも面白いが… その頃にはどうなのだろうな。」
「…はぃ?」
「いや、今i padが出ただろう。あれで電子書籍という形が一般になったとすると、このCMYKへ変換するという作業が一切不要になるんだな。と、なるとCMYK[へ の特殊なキャリブレ−ションはいらない、出力機器も紙もいらないから印刷用プロファイルも不要、中間の膨大な手間と経費が相当削減出来るだろうし、となれ ば印刷が無くなるという事はなかろうが何れシェアは…」
「さー! あたしは次の新刊やるから、後のことはリオネルよろしくねー! じゃ!!」
「は!? 待てアリシア! ちょ…責任をとっていかんか!!」
「ああ、そういえばモノクロ原稿について触れていなかったな。アリシア… なんだ逃げられたか。まあいいリオネル、この際ちょっと付き合え。」
「は、は!? 私に話しても…本気ですか!?」
「本気ですとも。こういうのは話しておけば忘れんものだ、壁だと思って付き合うが良い。さてどこから行くかな…」
「(ルーベルかフースーヤ殿早く帰ってきてええええええ!!!!)」

お付き合いマジありがとうございました!
自分のためのまとめでしたが、その1くらいは気持ちお役に立てれば幸いです。
こうやって改めて纏めてみたのをきっかけに、なんとなく理解していたものをググってみたりもっかい読みなおしたりして、結構俺も勉強さしていただきやした。
大体あってた(・ω・)b

次回の本はフルカラーカバーが付くセットだから、ちょっとキャブって色塗ってみようかなあ…。

リオネルだしたはいいものの、この形式だと喋り方が兄さんと変わらなくて判別つかなかったため、出番最小限になってしまったのがちょいと無念だ。

モノクロ編はリクエストがあればやってみようかと思います(笑)