PCオタクの買い物には迂闊につきあうな 3

 

おまけ1:

「おかえりにいちゃんー…あれ、ジェクトさんは?」
「ああ、疲れたようだったのでな、送ってきた。慣れぬ店に引きずり回してしまったからな。」
「(やっぱり…)そ、そう。で、どうだったの? いいものあった?」
「うむ。実に充実した一日だったぞ。漸くモニタの良し悪しが理解出来た。ジェクトの今後にも少しは参考になれば良い。」
「(トラウマになってなきゃいいけど…)そっかー、よかったね。それでどんなのにしたの?」
「ああ、今日は見るだけにした。良いものに目星をつけたのでネット価格を確認する。向こうのが安ければもう一度買いに行くさ。」
「(やっぱり…いつもこうなんだよね…) …外で、インターネット確認できればいいのにね…。」
「そうだな、そう言う意味ではiPadも何れ検討せねば。あれも通信方法が何種類かあるから、人柱報告次第だなあ。どうせ安くもなるだろうし別メーカーでも同じようなのを作るだろうし…。」
「お、追々ね!」
「うむ、追々な。」
「(あぶ! 地雷踏みかけちゃった!!)」

     ♪〜〜♪♪ ←着信音「月の明かり」

 
「メールか?」
「あ、うん。ティーダだ…」

『オヤジが瀕死になって帰ってきた! にーちゃんすげぇどうやってやっつけたんだ!?(・∀・)』

「……。」
「なんだって?」
「あ!えっと、またネット対戦でサッカーしようねって!」
「そうか、良い友達が出来てよかったな。」
「う、うん。」

 ジェクトさんごめんなさい。今度、お土産にお酒用意しておきます…。と、セシルが一人天を見上げた事に、上機嫌でPCの前に座った兄は気付く事が出来なかった。

 

 

 

おまけ2:

「もしもし……   …ラグナか? 珍しいな、それより何故携帯が非通知設定なんだ、誰かと…。適当にいじったらって……あとでスコールにでも直してもらえ。で、何の用だ。」

「ホントにごめんなさいジェクトさん、やっぱり止めておけばよかったです…」
「いっていって気にすんな。まぁそれはそれなりに面白いモンを見た…ハズなんだけどな…? どーも終盤の記憶が曖昧でよ。」
「…本当に…ごめんなさ…っ」

「PC? まあ、それなりにな。何処で聞いた。…ああ、セシル経由でスコールか。 ……構わんぞ。安く作りたいんだな。」
「「ΣΣ(;゚д゚)(;゚Д゚)」」
「用途はオフィス類だけか? ああまあネットはな。TVは見ないな? …高くつくぞ。3万? 全部骨董品の中古パーツでいいなら作ってやる。保証期間は3日だ、嫌なら諦めろ。 …判った、幾つかプランは立てておく。急ぎなら週末にでもパーツを見に行くぞ。お前も来い、後で文句が出ては敵わん。」
「犠牲者2号キタ―――!!!!!」
「ラグナさんらめぇええ…もが!」
「しっ、セシル! 行けラグナ!楽しいぞ!! いやマジで!!!」
「煩いぞジェクト。 …ああ判った土曜な。後で連絡する。」
ぷちり。
「お前達何を盛り上がっているのだ。」
「い、いやあ楽しい話題してんなと思って?」
「まあいいが…。ラグナのPCが壊れて安く組みたいのだそうだ。週末見に行くがお前達もい……」
「「謹んで辞退させていただきます!!!」」
「…?」

 

BACK RESET