兄さんとバレンタイン 3

 

 外には出るなと言われていたのを無視して遊んでたっけ。
 こっぴどく怒られてからは、日に当たらなければいいんだろうと夜中によく抜け出して、騒ぎにならないよう夜明け前に帰ってきていたものだ。聞き分けのい い子だとずっと思われていたな。家出なんて大人気ないと思っていたからおかしな理屈をつけていただけで、本当は結構ひねくれていたのに。
 子供らしく、人並みに反抗すれば良かったものの。
 …今更こんなことに使えるとは思いもよらなかった。セシルは無事だろうか。

 薄闇にいると、どうでも良いことを脈絡もなく思い出すものだなあ。

「…大丈夫かセオドール?」
「……生きていたのか、ジェクト。」
 闇の中顔を上げると、ややボロっちくなったジェクトがそこにいた。
「本気で殺す気だったのかよ死んでたまるか。おめーこそ顔色悪い…まあ、そりゃそうか。」
「この状況で血色が良い方がおかしいだろう。連中はどうした?」
「散開して山狩りしてるみたいだぜ。まさか引ッ返して降りてるとは思わなかったんじゃねえの?」
 あれからセオドールは、巧みに地形の凹凸を利用し身を隠しながら、麓近くの防空壕跡に避難をしてきたのだ。
「服の切れ端が点々とひっかかってたのが罠だったな。」
「降りるときに付けたのだがな。先入観で上に行ったように見えただろう。お前はよくここが判ったな。」
 その防空壕の奥の奥、人ひとりふたりがやっと通れるという通路の途中に、セオドールの巨躯は嵌っていた。もはや嵌っていたというのが相応しかった。
「俺もやったかんなこういう遊び。ビサイドにゃあちこちあんだよ防空壕。」
「ああ、あの地方も酷い戦火があったのだったな。」
「今思うとバチあたりな遊びだぜ。…よっと」
「…何をしている?」
「穴には入るのが男ってもんよ。」
 笑いながらジェクトも狭い通路に入ってきた。
「…狭い。」
「このサイズ二人はハンパねえ狭さだな!」
 互いの息がはっきりと顔にかかるくらいの近さだ。なんだか妙におかしかった。
「もう日が落ちる時間だけどよ、いつまで隠れてるんだ?」
「…リミットは今日24時までだ。それまで持たせる。」
「リミット?」
「言っただろう、仕切っている奴がいると。2月13日0時から15日24時までが、チョコレートを渡せる期間だと定められている。動きを悟られると翌年が不利になるから、例年前後2日は身を隠している。」
「どっから何突っ込んだらいいんだろな。なんでンなことになってんのよいつからなってんだよどこのどいつだこの試合仕切ってるのは。」
「何時からかはよくわからん年々大規模になった。何故かなど知る由もない私が小一時間問いただしたい。」
「結果何一つ不明! あの子らはお前にチョコ渡すのが目的なんだよな、それは間違ってねえよな? 受け取ってやったらどうよ。」
「受け取ったら返さねばならないのだろう? そんな財力はない。」
「いやまあそうだけど、テキトーに量産クッキーでいいんじゃねえか?」
「最低三倍返しが礼儀と聞いたが。」
「どこソース! 一概に否定できねーけど一律三倍の必要はねえよ、そんくらい期待してるっつーか気を使う男がモテるっつーか…」
「モテる?」
「そーだろ …って何素っ頓狂なツラしてんだよ」
 間近のセオドールは…普段の彼からは全く考えられないような、えらく間の抜けた顔をしていた。
やたら間近なおかげでギリギリ相手を視認出来る、そんな程度の薄明かり。静かな時間と?マークが狭い洞窟いっぱいに溢れた。 何度かセオドールは小首を傾げ…暫く後口を開いた。
「…すまないが、一つ聞いて良いか。」
「お、おう?」
「ずっと疑問だったのだが…そもそも連中は、何のためにチョコレートを渡そうとしているのだ?」

 そしてようやくジェクトも気がついた。
 時折感じていた違和感の理由。

「え   お前  …バレンタインデーの意味、 知らねえの?」

 

 20秒程経過した後、こくりと頷いたセオドールがやけに可愛いと感じたのは、多分現実逃避の賜物だと思うことにした。

 

 

「うわあああ、初めて見たッス。俺バレンタインの意味知らねえヤツなんて初めて見たッスよ。てめぇがどっか天然なのは薄々感じてたけど、ここまでたぁ思ってもみなかったッス。」
 口調がティーダになる程度には、絶望した。ものすごく棒読みだった。
「ま、待て一人で勝手に気抜けるな! 説明をしろ!」
「説明もへったくれもあるかバカヤロー生きてりゃ分かるだろ!!」
「知らぬから聞いている! 誰に聞いても友チョコだの義理だのという答え以外帰って来たことはない!」
「アホかそんなん照れ隠しに決まってんだろ! 女が惚れた男に告るためにやんだよ決まってんだろぉがあああ!!!」
「…  …え! そうなの!?」
 ガチ素で返されて、さすがのジェクトも開いた口をあけっぱなしにする他なかった。

「あー… そっか。大前提すぎて今更そんな説明ねえのか…?」
 考えてみれば、今更テレビでそんな事を逐一説明するとも思えない。最近はそれこそ友人関係用の広告ばかり目立つ気もする。 本命を渡す相手に聞いて、素直に『好きだからです』と答えるわけも…大抵はないと思う。
「…マジかよ…おめー今までどうしてたんだよ。もらったことはあったんだろ?」
「あったが…。何故なのか理由を問うと、大抵は悲しそうに帰っていった。」
「そりゃ… うん、カワイソス…」
「あまり貰っても困るから断ると、泣かれた。」
「そりゃヒデェ!」
「仕方がないのでクラスで分けたら、学級会議沙汰になったこともあったな…」
「ヒデェ話だな!!」
「そうだろう?」
「おめーーーがだよ!!!」
「えーーー!?」
 友人の反応は素全開になっているのだが、そんなところに突っ込む心のゆとりはない。
「ああでも…そういう意味だったと仮定すると、確かに申し訳ない事をしたかな…」
「鬼か魔人の仕打ちだっつーの! つか何で気づかねえの? 普通察するだろバレンタイン抜きにしても。」
 ジェクトなんかは女はみんな俺を好いていると思ってるくらいだ。それくらいの自信が女を惹きつけると思っているし、男なら出来ればそうありたいと誰でも思っている、と思っていたのだが…。
「苦手なんだよそういう話。色だの恋だの、正直感情として実感できないんだ昔から。」
「マジかよ!? あんなにブラコンなのに! いや、ブラコンだからなのか?」
「セシルは家族だ。一緒にするな。」
「わっかんねえなー……!」
 本能のままに生きるタイプのジェクトには、そっちのほうがわからないくらいだ。
「…感情が振れるのが嫌なのかもしれない。」
 妙にぽそりと、セオドールが言った。
「あ?」
「静かに暮らしたいんだよ。セシルと、家族と。泣いたり笑ったりとかは、適度でいい。色恋は…否定する気はないが、私は遠慮する。昔からそう思っている。トラブルの元になるから。 …こんなふうに…!」
「あー…うんまあこりゃ、嫌にもなるわなあ…」
 そこに関しては、同意せざるを得なかった。
「勿体ねえなあモテんのに。」
「本人が必要ないと言っているんだ。欲しいならくれてやる。」
「や、あれはさすがに遠慮しとっけどよ…」
 黒い塊を思い返して…はたと、思い出した。
「そーだ俺からも一つ質問残してたぜ。この企画の首謀者誰よ。」
「それは…  ん? なあジェクト、バレンタインの本義とはそんなに常識的なものなのか?」
 質問を質問で遮られたが、無知の度合いを考えると俺様の質問に答えろとも言えない。なにせ子供を相手にしてる…以下のレベルだ。
「そうだな。コーラを飲んだらゲップが出るってくらい常識だぜ。」
「そうか……なら、奴め知ってて言わなかったな…!」
 奴、が首謀者の事を指すのはジェクトでも理解できた。
 はて、この弟引きこもり全開な男に『奴』呼ばわり出来るような親しい、もしくは仲の悪い人間なんているのか、どっちも想像がつかない。
「よし鉄拳制裁なら手伝うからよ、そいつ一体誰…」
 よ の語尾とほぼ同時に、かすかな地響きを感じた。と、わずか後に大挙した人間…女性の甲高い声が。かなり近い。
「…げ! バレた!?」
「しまった、騒ぎすぎたか…! 一旦出るぞ!」
 こうなったら質問は後、身を守るのが第一だ。

  

 入った側とは別の出口から最小限だけ顔を出し、ジェクトはきょろきょろと周囲を見回した。日没の時間。最も周囲が見えづらくなる時だが、気配を捉える力には結構自信がある。試合なら背中からくる敵を見ないで躱せるレベルだ。
「…いいぜ。」
 ジェクトにしては相当慎重に確認し、表に体を出し、セオドールを引きあげたその時だった。

 ぎろり。
「!?」
 そうとしか形容の出来ない眼光が、ひとつ、ふたつ、十重二十重。獣のように光った。
 それはもう、言うまでもない集団だった。
「くっ…!」
「マジかよおめーら野生のホモサピか!?」
 がさり、闇の帳が下り始めた森からホモサピの群れ(雌)が現れる。
 アマゾネスの恐怖とはこのことか。図体のでかい男二人が、マジで身の毛が弥立つレベルの悪寒に押され、一歩下がる。
 群れの中でリーダー各らしい眼鏡の女が、長い黒髪をなびかせ両手を高々と上げた。
 そう、セオドールの家の前でジェクトに詰め寄ってきた女だ。
「今年こそはチョコを受け取ってもらうわセオドール! これを見なさい!!」
 眼鏡っ娘改めメガネホモサピ(雌)が叫ぶ。そこに握られていたのは…
「離せー! はなせこのホモサピーー!!」
「兄ちゃん…」
「セシル!」
 そこには、見事にとっつかまったティーダとリディア、セシルがいた。
「あっちゃ〜、ティーダめしくじったな! 念のため聞くがセオドール、あいつもしくはあいつらに心当たりは?」
「全くない。」
「DE・SU・YO・NEー☆」
 もうなんか、バーゲンセール的ノリと勢いで参加している女が3割くらい混じってんじゃないかとジェクトですら思えてきた。

 

 ぎりりとセオドールが拳を握る。
「…誰かは知らぬがセシルを離せ。場合によっては女とて容赦はしな…」
「っだー!! それはまずいヤバいやめとけ取り返しつかなくなるぞ!」
 0.5秒でリミットブレイク直前まで上がったゲージを、ジェクトが慌てて下げにかかる。
「おい姉ちゃん! それだけはやめとけマジ姉ちゃん達の顔色がチョコレート色に…」

      「アウトぉおおお!!!」

「うおっ!?」
 耳をつんざく警笛と、女の高音が谷に木霊した。
「な、なんだよ今度は!?」
 ジェクトもホモサピも全員が声のした方に向いた。そこにいたのは…美しい金の髪をなびかせた、どう控えめに見ても絶世の美女。
目の肥えたジェクトから見ても、相当ないい女…
「ん? あいつどっかで… …?」
「…アリシア…!!」
 アリシアと呼ばれた絶世の美女は、ホイッスルを色香たっぷりに唇から離し、ジェクトに向けて、妖しく微笑んだ。
「…あ!? あいつ、オメェんちの前でちらっと見たイイ女じゃねえか! もしかして、あいつが首謀者か!」
「…そういう事だ。」
 ジェクトに指をさされた事を気にする様子もなく、アリシアは妖艶に笑った。
「首謀者とは失礼ねキング・オブ・ブリッツ、仕切ってるって言ってちょうだい。アスリートならそれらしい言葉くらい選ばないと、脳ミソ猿だってバレるわよ。」
「おお、いい女に罵られるのもこういう状況じゃなけりゃ割とイイんだがなあ。」
「今度夜にでも来なさいよ、アタシは高いけどね。おいそこの参加者No36! 弟とその周辺に手出しするのは一発レッド、そうルールブックにあるわよね。メーガス、やっておしまい!!」
 アリシアの号令で現れる、デブチビノッポの女三人組。ぎゃあぎゃあ騒ぐ眼鏡っ娘をまるで赤子のように颯爽と…抱えて去っていった。退場した女の絶叫がこだましていた。
「おお、すげえジャッジ力……こりゃ審判団に欲しいな…」
「にいちゃん!」
「セシル!!」
 無事に開放されたセシルが走りより、兄と抱き合う。続いて残る二人も。
「セオドールー!」
「セオにいちゃーん!」
「ティーダは俺じゃねえのかよ!」
「うっせ黙れクソ親父ペッペ! SMでも言葉攻めでもやってろ!」
「日毎扱い悪くなるな俺の! つか何処で覚えたそんな事!」

 ひとしきり抱きしめた後、セオドールはセシル達を背中に隠し、なんだか知らないがでかい大岩の上に陣取っているアリシアを睨む。
「アリシア貴様…随分重要なことを私に伝えていなかったようだな…。」
「ちっ、ついにバレたか。」
「バレたとかそういうレベルじゃねーぞ。」
 さすがのジェクト様も突っ込みに回るしかない。
「あまつさえセシルまで巻き込みおって。こうなった以上容赦はせんぞ…」
「だー! だから落ち着けセオ!」
「にーちゃんらめぇ!」
 EXリミブレ寸前のセオドールを、全員が必死こいて引き止める。
「ちょ…待ちなさいよ! むしろアタシがかっきり仕切ってたから今日までセシルは無事だったのよ! そうでもなきゃとっくに人質どころか拉致監禁の上洗脳を試みられてるっつーの!」
「それは同意だ俺も!!」
「ぬう…!」
 さすがに焦るアリシアと、それなりに納得したのか一旦は矛を収めるセオドール。
 弟がらみのセオドールの迫力と本気度合いはハンパない。そのあたりを十分加味したルールの徹底に、褒められたものじゃないとはいえ、アスリートとしてジェクトはちょっと感心したりもする。
 一旦セオドールが落ち着いたのを確認し、感心ついでに聞いてみた。
「あのよネーちゃん。セオドールに聞いても埒あかねえから聞くけどよ、なんでこんなことしてんだぁ?」
 そりゃあんまりにもごもっともな質問。
「…そーね、いい機会だから教えてあげましょう…。」
 そう言って、アリシアは妖しく髪をかき上げ…びしりとセオドールを指さした。

「これはねセオドール。小学校…いえ、幼稚園の頃からアンタに虐げられてきた女達の復讐よ!」
 アリシアの声が高らかに響く。女達はその後ろに控え歓声をあげていた。背景にドッギャーンと入れておいて下さい。そんな雰囲気で。

「あー…まあそうですよねー。そいつぁ仕方ねえなあー。」
 ぶっちゃけ納得だった。
「なんだと? 心当たりはまるでないぞ!」
「「それが一番ダメなんだよ!!!」」
 華麗にジェクトとアリシアの声がハモった。
「えー…?」
「えー じゃねえよ! おめーに悪気はねーんだろうけどよ!」
 カツン! ヒールの音がミストの谷にこだまする。
「…そう、アンタが天然なのは知っている。悪気がないのはみんな承知していた。だけどね、アンタに気持ちを踏みにじられ続けた女達の無念はいつしか怨念に変わり、今にも暴走するような状況にまでなっていたのよ…。」
「…まるで気が付かなかったのだが…」
「兄ちゃん、自分のこと以外なら好き嫌いって結構気づくのに…」
「あー、女ってそういうの裏で貯めるからなー… つか自分のこと気づけよ」
 正直、男にはわからない感覚ではある。セオドールのその体質もわからない。
「そ・こ・で、アタシが期間とルールと出場資格を決めて、ちゃんとした『試合』に昇華したってワケ。ストレス解消には運動するってのが一番有効でしょ。」
「…いや、この場合私に真実を話すのが最良だったのではないか…」
「OK理解したぜ! いや大したもんだなねーちゃん、審判どころか大会運営任せたい所だぜ。ところで出場資格ってのは?」
 ひと通りの謎が解けてスッキリしたジェクトが、腕を組んで大きく頷いた。アスリートの性なのか、審判長にそんな質問を投げかける。
「セオドールの被害者…もとい関係者ね。あとは参加料払えば誰でもいいわよ。」
「金までとっているのか!」
「あったりまえでしょ! ンなことタダでやってられるか!!」
「まーそりゃそうだな。この規模なら運営資金もいるだろうし。」
「金払えば誰でもいいってことは、友達とチーム組んで勝利を狙うのもアリって事っスね。」
「そっか、それで毎年人が増えてたんだ。」
 ティーダのナイス推理も冴え渡り、明るみに出る真実に事態に中心にいるはずのセオドールは、ややというか物凄く置いていかれ気味だ。
「わからん… そこまでする事なのか…?」
「いやよく出来たもんだ、正直俺はアスリートとしてネーちゃんのマネジメント力に敬意を表するぜ。」
「表さなくていいから私を置いていくな!」
「で、最後にもう一つだけ確認してえんだけどよ。この試合の勝利条件ってなあなんだ。」

 ジェクトの最後の質問に、アリシアは一瞬きょとんとして…高らかに笑った。
「おっほほほほ! アンタ、バレンタインよ? そんなもん最初にチョコやった奴の勝ちに決まってんじゃない、その時点で終了よ。」
「だよなあ。それしかねえよな。」

 うんうんとラグナを真似て頷いたあとジェクトは……ニヤリと笑った。密かに。

 

「おいセオドール。」
「……なんだ?」
ややぶすったれた声のセオドールに、ジェクトは急に向き直る。
「いい加減頭疲れただろ一日こんな状況で。」
と、言いながらポケットから取り出したのは… くたくたになったチロルチョコ。昼間リディアが渡してくれた、それだ。
言うが早いか、ばりばりと粗野な手つきで包みを破り…
「ほれ、糖分補給。食え。」

 ぽいと投げ渡された
それは

「んっ…!?
あ… ありがと…う?」

 見事にセオドールの口の中へ決まっていた。

 

 

―その日、山をも揺るがす大絶叫が ミストの谷に2分程こだました。―
―絶望と、萌の入り混じった。―

  (CV:菅原文太 BGM:プレリュード)

 

  

 

 

 

「終了ーーーー! バレンタイン終了のお知らせーーーー!!!!」

 アリシアがホイッスルとともに高らかと、試合終了を宣言した。
 麓に向かい、見事な滝と嗚咽が流れおちていた。女達の涙と絶望と萌で出来上がった滝が。

「だーーーっはっはっは!! この俺様に試合で勝とうなんざ13輪廻早いってぇんだよー!」
「え、 …まて、今、何が起こったのだ…??」

 一際高らかなジェクト勝利の笑いと、セオドールの疑問符がミストの谷に飛び交っていた。

 

「……今、大変なことが起こったように見えたんスけど…俺……」
「うん…。わたしもみえた…。」
「え? なに、なに僕もわからないよ??」

 幸か不幸か天然ボケ全開の兄弟に、ティーダは珍しく、今カインがここにいればいいのにと…そう思っていた。

 

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ゴルさまの「ありがとう」って可愛いよね。
あの人外な体格と半裸で「ありがとう」ってギャップ萌えよね
真っ黒な鎧と鉄仮面の下で「ありがとう」ってマジ萌え禿げるよね。
鹿賀Voiceで「ありがとう」もたまらんよねハアハア(脳内補完)

H23.3/28追記
サイト改装なう! で事実上全SSを読み直している状態だったんですが、アリシアってば最初研究室に出入りしてる助手のメンバーって説明してたのね! あんときゃ四天王十把一絡げ説明とはいえ、いつの間にか俺の中で水商売になってたよ。どこで曲がったんだ脳内設定……  と、思ったら、某サイト様と合同で学パロ本出した時の裏設定とまじってたww
今後は水商売でいきます。今までのは直すのメンドーだから放置する。

…カイナッツォも助手とは思えないんだが、こやつの人間バージョンの名前が思いつかないので多分出番はありません。(さすがにペットの亀設定は混ざらなかったようだw)